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2010年4月15日 (木)

筒井康隆さんの「不良少年の映画史」

002_2 筒井康隆著 文春文庫版「不良少年の映画史(全)」をずーっと探していたのですが、どうやら今は絶版と分かり、思い切って図書館で借りてきました。

そして、いちばん最終章あたりでようやく、ぼくにとって貴重な歴史的文章(!?)を見つけたのでした。

『やがてこの二本立て(エノケンとロッパの映画)が田辺キネマへやってきた。この映画史に田辺キネマなる二番館の名が登場するのは初めてである。少し詳しく書いておこう。

 このころぼくの家は東住吉区山坂町四丁目にあり、近くに山坂神社があった。家から神社に行くには「十三間道路」と呼ばれている広い舗装道路を横断しなければならなかったのだが、ある日ぼくは友達何人かと一緒にこの道路を、阪和線の線路とは反対の方向にどんどん歩いて行った。

 子供の足で二、三十分も歩くと道路は南海電車平野線の線路の手前で行き止まりになっていて、正面には国旗掲揚でもするのだろうか、ポールが一本立っていた。

 そして道路の右側には映画館があった。この映画館こそ、その後ぼくがたびたびお世話になることになった「田辺キネマ」略称ターキーという二番館である。

 この初遠征の日、ぼくは映画こそ見なかったが、何故か非常に感動していた。家に帰ってきて「今日は十三間道路の終点まで行ってきた」と、誰かれなしに話したものである。

 その後、田辺キネマのある場所のことをぼくは「十三間道路の終点」と呼んだ。』

これを読み終えたとき、僕もすごく興奮しました。この文章の場所、十三間道路の終点、田辺キネマ・・・これらはぼくも筒井少年と全く同じ体験を共有していたからです。

感激です(^^)

筒井少年の足跡をマイペリカン万年筆で描いてみました。だいたいこんな感じになります。(・・・つづく)001_2

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東住吉・住吉・あべの界隈」カテゴリの記事

コメント

懐かしいお話。。。

田辺キネマ。

橋の手前の南側に親戚のお家が在ります。

小さい頃、おばあちゃんと行った記憶が蘇ります。

南海平野線の駅も今思えば風情がありましたねぇ。
改札口は木製で。

小学時分から文の里駅にはお世話になりました。


田辺の駅から今川駅にチョット行った所に
帽子のクリーニング屋さん在ったの知ってはります?

もう無いですけど
チンチン電車でお使い行ったものです。

この本、読んでみたくなりました。

そして、マイモンブランで何か書いてみます。

太鼓饅頭といか焼き美味しかったですhappy02

待ってる間、おばちゃんとお話もはずみました。

長いお付き合いのクリーニングさんにtelephone聞いたら

斜め向かいですよ。

で、すぐわかりました。

投稿: ココ | 2010年4月16日 (金) 12時16分

>ココさん
やっぱりいろいろと沢山の想い出がありますよね^^

チンチン電車の駅は風情ありました。駅も素朴で良かった。

今、姫松とか住吉大社あたりで雰囲気を味わってます^^

駒川に掛る平野線のレール、下から顔を出せたんですヨ。電車が来るとき、男の子連中はギリギリまで顔を出して、怖いけどけっこう冒険して遊んだりしてました^^

帽子のクリーニング屋さんは知りませんでした。

当時の田辺駅の東側が、道が二股に分かれていて、今もそのままの様子のたたずまいなので、そこに行くとなんかホッとします^^

太鼓饅頭とイカ焼き、楽しんでいただけた良かった!筋向いにクリーニング屋さん、ありますね、長いお付き合いとは不思議なご縁ですね。

この本は西長堀の中央図書館の書庫にありました。今は長期点検で休館してますので、まだ手元にあります。

モンブランもいいですね。僕は万年筆で毎日、前日のことを思い出してメモしています。

エピソード記憶、というのをテレビでやっていて、脳を刺激してくれるそうです。

なかなか昨日のことを思い出すの大変なことありますが・・・

では、後日また「つづき」を楽しんで下さい^^

投稿: おだまき | 2010年4月16日 (金) 17時37分

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